カラーグレーディング入門:映像の雰囲気を変える色調整

カラーグレーディングの基本と、映像の雰囲気を変えるテクニックを紹介します。

カラーグレーディング入門:映像の雰囲気を変える色調整

カラーグレーディングとは

カラーグレーディングは、映像の色調を調整して、作品の雰囲気や感情を表現する技術です。同じ映像でも、色調整によって全く異なる印象を与えることができます。

カラーコレクションとカラーグレーディングの違い

  • カラーコレクション: 色の補正。ホワイトバランスの調整、露出の修正など
  • カラーグレーディング: 色の演出。作品の雰囲気に合わせた色調整

まずカラーコレクションで映像を「正しい」状態にしてから、カラーグレーディングで「表現」を加えます。

基本的な調整項目

1. 露出(Exposure)

映像全体の明るさを調整します。

2. コントラスト(Contrast)

明暗の差を調整。コントラストを上げるとメリハリのある映像に。

3. ハイライト・シャドウ

明るい部分と暗い部分を個別に調整できます。

4. 彩度(Saturation)

色の鮮やかさを調整。上げすぎると不自然になるので注意。

5. 色温度(Temperature)

暖色系(オレンジ)と寒色系(青)のバランスを調整。

よく使われるルック

  • シネマティック: ティール&オレンジ。ハリウッド映画でよく使われる
  • ヴィンテージ: 彩度を落とし、暖色系に。レトロな雰囲気
  • クリーン: 自然な色調。企業VPやインタビューに
  • ハイコントラスト: 明暗差を強調。ドラマチックな表現に

おすすめのソフトウェア

  • DaVinci Resolve: 業界標準。無料版でも十分な機能
  • Adobe Premiere Pro: Lumetriカラーで手軽に調整
  • Final Cut Pro: Mac専用。直感的な操作

カラーグレーディングは奥が深い分野ですが、基本を押さえれば映像のクオリティが大きく向上します。

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